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枕・寝具
[#48]NELLマットレスの口コミは本当?腰痛との相性を整体師が検証
文=けんぞう(整体師・美容整体師/施術歴23年・延べ4万5千人)
こんにちは、整体師のけんぞうです。「NELLマットレス」という名前、最近よく見かけるようになりました。良い口コミばかりが目立つと、逆に「本当のところはどうなの」と気になりますよね。今日は、口コミの傾向と身体の構造、両方の視点からNELLマットレスを見ていきます。
みなみけんぞう先生、NELLマットレスって知ってますか。SNSでよく見かけて気になってるんです。腰痛に良いって口コミが多いみたいで。
けんぞう先生ああ、聞いたことありますよ。日本のメーカーが、寝返りのしやすさと腰への負担にこだわって作ったマットレスですよね。良い口コミが多いのは事実ですが、今日はその中身を一緒に見ていきましょうか。
みなみお願いします。良い口コミばかりだと、逆に「本当?」って疑っちゃうタイプなので。
けんぞう先生その感覚、大事だと思いますよ。まずは構造から見ていきましょう。
NELLマットレスの構造:何が特徴なのか
けんぞう先生NELLマットレスの大きな特徴は、マットレスの中に入っているポケットコイル(バネ)の硬さを、身体の部位ごとに変えていることです。腰にあたる中央部分は沈み込みすぎないようやや硬めに、肩まわりは体重がかかりやすい分、圧迫しすぎないよう調整されています。
みなみ場所によって硬さが違うんですね。全体が同じ硬さのマットレスとは違う、と。
けんぞう先生そうです。この「部位ごとの硬さ調整」を、業界では「ゾーニング」と呼びます。狙いは、寝ている間の寝返りをスムーズにすること。腰が沈み込みすぎると、寝返りを打つたびに身体に余計な力が必要になってしまうんです。
けんぞう先生かなり大事ですよ。人は一晩に何度も寝返りを打っていて、それによって血流の滞りを防いだり、同じ部位への負担の集中を避けたりしています。寝返りがしにくいマットレスだと、朝起きたときの身体のこわばりにつながりやすいんです。
けんぞう先生はい。一般的なマットレスに比べて、ポケットコイルの数が多めに使われているのも特徴の一つです。コイルが密に並んでいるほど、体重を点ではなく面に近い形で分散できるので、一部分にだけ圧が集中しにくくなります。ただ、コイル数だけで寝心地が決まるわけではなく、外側のウレタン層の硬さや厚みとの組み合わせで、最終的な感触が決まってきます。
良い口コミの傾向
けんぞう先生ここからは、実際に使っている人たちの口コミを見ていきましょう。良い口コミで特に多いのは、次の3つの傾向です。
- 朝起きたときの腰のだるさが軽くなったという声(腰が沈み込みすぎない硬さ設計が効いている)
- 寝返りが打ちやすくなったという声(構造通りの結果)
- 通気性の良さ(ポケットコイル構造は空気の通り道ができやすく、蒸れにくい)
みなみ腰と寝返り、どちらも狙い通りの感触になっている人が多いってことですね。
けんぞう先生そう見えますね。あと、横向きで寝る方からは、肩まわりの圧迫感が少なく、腕や肩の痛みを感じにくくなったという声もよく見られます。肩のあたりのコイルが体重を受け止めすぎないよう調整されている設計が、そのまま感想に表れている印象です。
みなみ良い口コミって、なんとなく「本当かな」って思っちゃうんですけど。
けんぞう先生その感覚、悪くないですよ。口コミは「合った人の声」が集まりやすいということも、忘れずにいたいところです。次は、気になる声も見ていきましょう。
気になる口コミの傾向
けんぞう先生悪い口コミで多いのは、大きく3つです。
- 硬さの感じ方が人によって分かれること(「思ったより硬い」「柔らかいと感じた」の両方がある)
- マットレス自体に厚みと重さがあるため、模様替えや掃除のときに動かしにくいという声
- 身体が慣れるまで数日から数週間かかったという声
みなみ硬さの感じ方が分かれるのは、なんでなんでしょう。
けんぞう先生これは身体の使い方や、今の骨格の状態によるところが大きいと思います。たとえば、普段から反り腰気味の方や、お尻まわりが硬い方は、腰が沈み込みにくい設計を「硬い」と感じやすい傾向があります。逆に、猫背が強く背中が丸まったまま寝ている方は、どんなマットレスでも身体が安定しにくく、合う・合わないの感じ方がぶれやすいんです。
みなみつまり、マットレスだけの問題じゃないってことですね。
けんぞう先生その通りです。ここが今日いちばんお伝えしたいポイントです。
みなみ慣れるまでに時間がかかったという口コミも見たんですけど、それも身体側の理由があるんですか。
けんぞう先生あると思います。今まで身体が沈み込みの大きいマットレスに慣れていた場合、急に沈み込みの少ないマットレスに変えると、身体が「支えられている感覚」に慣れるまで、数日から数週間かかることがあります。これは製品の良し悪しというより、身体側の適応期間の話ですね。焦らず様子を見る期間として捉えておくといいと思います。
整体師目線で見る「マットレスの限界」
けんぞう先生どんなに構造が優れたマットレスでも、それだけで解剖学的に正しい骨格がつくれるわけではありません。寝具の役割は、あくまで「正しい骨格で眠りに入りやすくする土台」を支えることです。骨盤が後ろに倒れていたり、背中が丸まったまま固まっていたりすると、マットレスを変えても、その崩れた状態のまま眠ることになります。
みなみマットレスを変える前に、自分の身体の状態を見た方がいいってことですか。
けんぞう先生はい。順番としては、まず自分の身体の状態を知ること。そのうえで、自分に合う寝具を選ぶ。この順番が逆になると、「良いマットレスに変えたのに変わらない」という結果になりやすいんです。
みなみ具体的には、どういう状態だとマットレスの恩恵を受けにくいんでしょう。
けんぞう先生たとえば、日中の姿勢の崩れで骨盤が後ろに倒れたまま固まっている方。この場合、仰向けで寝転ぶと、腰まわりはマットレスに沈み込みやすくなる一方で、今度は肩や首など上半身が必要以上に浮きやすくなるんです。結果として仰向けで寝づらさを感じ、横向きの方が楽だと感じやすくなります。
みなみじゃあ、マットレスを変える意味がないってことじゃないですよね。
けんぞう先生そうではないですよ。むしろ逆で、身体の土台が整っている状態でこそ、マットレスの設計の良さがそのまま活きてきます。マットレスと身体、どちらか一方ではなく、両方を見ていくというイメージを持ってもらえたらと思います。
NELLマットレスが向いている人・向いていない人
けんぞう先生ここまでを踏まえて、向いている人・向いていない人を整理しますね。
向いている人:
- 仰向けで寝ることが多く、腰の沈み込みが気になっている方
- 寝返りのしにくさを感じている方
- 通気性を重視したい方
みなみ横向きで寝ることが多い人はどうなんでしょう。
けんぞう先生横向き寝の方は、肩まわりの圧迫感が気になりやすいので、肩部分の硬さ設計がどう感じるか、トライアル期間中によく確認してほしいところです。横向きに慣れている方の中には、「肩の部分だけが」その人の肩幅に合わせて沈み込みやすい柔らかめの寝具の方が合う場合もあります。
向いていない人:
- 極端に柔らかい包み込まれる寝心地を好む方
- マットレスの重さがネックになる、模様替えや移動の多いご家庭
- 骨盤の傾きや背中の丸まりなど、身体の構造的な崩れが強い方(マットレスを変える前に、身体の状態を整えることを優先した方が近道)
みなみ自分がどっちのタイプか分からない場合は、どうしたらいいですか。
けんぞう先生まずは今の自分の寝姿勢や、朝起きたときにどこがこわばっているかを意識してみてください。腰よりも背中や肩の張りが気になる方は、マットレス以前に、日中の姿勢のケアから見直した方が変化を感じやすいことが多いです。
みなみマットレス選びって、体型や体質だけじゃなくて、今の身体の状態も関わってくるんですね。
けんぞう先生そうなんです。だからこそ、購入前に試せる仕組みがあるかどうかも、大事な判断材料になります。
雲のやすらぎプレミアムとの違い
みなみ前に紹介してもらった雲のやすらぎプレミアムとは、どう違うんですか。
けんぞう先生雲のやすらぎは、名前の響きから柔らかく包まれるイメージを持たれがちですが、実際は高反発のウレタン層を重ねて体圧を分散させる、しっかり支える方向の設計です。リバーシブルで面を変えて使えるのも特徴ですね。一方でNELLマットレスは、ポケットコイルの硬さを部位ごとに変えることで、寝返りのしやすさに重点を置いた設計。どちらも「沈み込みすぎない」方向性は近いのですが、コイルで部位別に支えるか、ウレタン層全体で体圧を分散させるかという、支え方のアプローチが違います。
みなみ雲のやすらぎって、名前のイメージと実際の寝心地にギャップがあるってことですか。
けんぞう先生そうなんです。名前だけで判断すると、実際に寝たときに「思っていたのと違う」となりやすい商品なので、そこは知っておいてもらえたらと思います。
けんぞう先生目安としては、寝返りのしにくさが気になっているなら、部位ごとのコイル設計で寝返りのしやすさに重点を置くNELLマットレスの方向性が合いやすいです。全体でしっかり体圧を分散させたい、リバーシブルで面を変えて使いたいという方は、雲のやすらぎの方向性が合いやすい傾向があります。どちらも「柔らかく沈み込む」タイプではないので、極端に柔らかい寝心地を求めている場合は、どちらも期待とズレる可能性がある点は共通して知っておいてください。この記事とあわせて両方の記事を読んで、自分の感覚に近い方を選んでもらえたらと思います。
よくある質問
Q. 身体に慣れるまで、どのくらいの期間見ておけばいいですか?
個人差はありますが、口コミを見る限り数日から数週間という声が多いです。最初の数日だけの感触で判断せず、120日という試せる期間があるなら、それを活かして数週間は様子を見るのがおすすめです。
Q. パートナーと硬さの好みが違う場合はどうすればいいですか?
ダブルサイズなどの一枚もの以外に、シングルを2台並べるという選び方もあります。それぞれの身体に合う硬さを別々に試せるので、好みが分かれる場合は検討してみる価値があります。
Q. マットレスを変えるだけで腰痛は良くなりますか?
マットレスは、正しい骨格で眠りに入りやすくするための土台であって、それだけで骨格の崩れそのものが整うわけではありません。日中の姿勢や身体の使い方とあわせて見直すことで、初めて土台としての役割を発揮しやすくなります。
Q. 今使っているマットレスの上に重ねて使うことはできますか?
製品によって推奨される使い方が異なるので、これは公式サイトの案内を確認してもらうのが確実です。ただ、身体の状態としては、既存のマットレスの沈み込みが大きい場合、上に重ねても土台側の沈み込みの影響を受けやすい状態は変わりにくいことがあります。可能であれば、既存のマットレスを外して単体で試す方が、設計本来の感触を確かめやすいと思います。
Q. 妊娠中や産後の身体でも使えますか?
一般的な寝具として使うこと自体に問題はありませんが、妊娠中・産後は骨盤まわりが特に変化しやすい時期です。マットレス選びだけで判断せず、抱き枕の併用や横向き寝のしやすさなど、その時期特有の身体の状態に合わせた工夫もあわせて考えてもらえたらと思います。気になる方は、かかりつけの医師にも相談しておくと安心です。
まとめ
- NELLマットレスは、部位ごとに硬さを変えたゾーニング構造で、寝返りのしやすさと腰の沈み込み防止を重視した設計
- 良い口コミは「腰のだるさ軽減」「寝返りのしやすさ」「通気性」が中心
- 気になる口コミは「硬さの感じ方の個人差」「重さによる扱いにくさ」「慣れるまでの期間」
- 硬さの感じ方は、骨盤の傾きや背中の丸まりなど、身体の状態によっても左右される
- マットレスは万能の解決策ではなく、身体の状態を整えたうえで選ぶ「選択肢」の一つ
強い腰の痛みやしびれが続く場合は、マットレスを変える前に、まず医療機関で検査を受けてください。検査で特に異常なしと言われたのに不調が続く方、そこからが当サイトの領域の出番です。あきらめる必要はありません。
その不調、寝具のせいだけじゃないかもしれません。身体の状態を整えたうえで、自分に合った環境を選んでいきましょう。
※この記事の内容は一般的な情報提供であり、診断や治療の代わりにはなりません。
※本文中の口コミ傾向は、Web上の複数のNELLマットレスレビュー記事・SNS投稿の傾向を要約したもので、特定の個人の発言をそのまま引用したものではありません。
執筆・監修:けんぞう先生(整体師/施術歴23年・延べ4万5千人)