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枕・寝具[#23]オーダーメイド枕はアリ?3万円の店舗型と「0円で作れるタオル枕」を整体師が本音比較
こんにちは、整体師のけんぞうです。
「オーダーメイド枕って、実際どうなんですか?」——枕の相談を受けていると、必ず出てくる質問です。お店で首や肩を測定して、自分専用の枕を作ってくれる。価格はだいたい3万円前後。決して安くない買い物だからこそ、「本当に価値があるのか」が気になりますよね。
今日は施術歴23年・延べ4万5千人の身体と向き合ってきた立場から、店舗型オーダーメイド枕の仕組みと向き不向きを正直にお話しします。そして後半では、私が一番おすすめしている「タオルで作る0円のオーダーメイド枕」の作り方も公開します。3万円・0円・数千円——3つの選択肢を並べて、あなたに合う答えを見つけてください。
「オーダーメイド枕って、実際どうなんですか?」——枕の相談を受けていると、必ず出てくる質問です。お店で首や肩を測定して、自分専用の枕を作ってくれる。価格はだいたい3万円前後。決して安くない買い物だからこそ、「本当に価値があるのか」が気になりますよね。
今日は施術歴23年・延べ4万5千人の身体と向き合ってきた立場から、店舗型オーダーメイド枕の仕組みと向き不向きを正直にお話しします。そして後半では、私が一番おすすめしている「タオルで作る0円のオーダーメイド枕」の作り方も公開します。3万円・0円・数千円——3つの選択肢を並べて、あなたに合う答えを見つけてください。
もくじ
店舗型オーダーメイド枕って、どんなもの?
みなみけんぞう先生、ショッピングモールとかにある「オーダーメイド枕のお店」、前から気になってたんです。あれって実際どういう仕組みなんですか?
けんぞう先生いい質問ですね。多くのお店では、まず専用の測定器や目視で、首のカーブの深さ・肩幅・後頭部の形などを測ります。そして、その数値をもとに枕の高さや中材を調整して仕上げる。完全なゼロからの特注ではなく、ベースの枕をその人に合わせて調整していく「ハーフオーダー」型が主流です。
みなみお値段は、やっぱりそれなりに…?
けんぞう先生相場はだいたい3万円前後ですね。ただ、多くのお店には長期の保証がついていて、10年間、中には半永久的に、高さの再調整に通えるところもあります。買って終わりではなく「調整に通える権利」込みの価格、と考えると分かりやすいと思います。
みなみへえ…! 測って作ってくれて、あとから調整もできるなら、それが一番良さそうな気がしますけど…。
けんぞう先生そう思いますよね。ここからが、整体師としての本音の話です。
整体師の本音——それは「測った日のあなた」に合わせた枕です
けんぞう先生オーダーメイド枕の仕組み自体は、よくできています。ただひとつ、どうしても伝えたいことがある。それは、オーダーメイド枕は「測ったその日の身体」に合わせた枕だということです。
みなみ測った日の…? どういうことですか?
けんぞう先生このサイトで何度もお話ししてきた通り、身体は変わるんです。産後の骨格の変化、デスクワークで丸くなっていく背中、加齢。首のカーブの深さも、合う枕の高さも、1年後には変わっているかもしれない。3万円かけて精密に測っても、測定の対象である身体そのものが動く。ここがオーダーメイド枕の宿命です。
みなみあ…だから調整に通える保証がついてるんですね。
けんぞう先生その通り。だから保証は「おまけ」ではなく本体です。逆に言うと、調整に通える人にとっては良い仕組み、通えない人には価値が半減する仕組みなんです。整理するとこうなります。
向いている人
- 店舗が生活圏にあり、年1回程度は調整に通える人
- 自分で高さを調整するのが面倒で、プロに任せたい人
- 枕選びの試行錯誤にもう疲れた、という人
向いていない人
- 近くに店舗がない、育児や仕事で通う時間が取れない人
- 産後・転職直後など、身体が大きく変わっている最中の人(変化が落ち着いてから測る方が、3万円が活きます)
- そもそも「自分に合う高さ」をまだ一度も確かめたことがない人
みなみ最後のが気になります。確かめたことがない人は、なんでダメなんですか?
けんぞう先生ダメというより、もったいないんです。実は、自分に合う高さは自宅で確かめられる。しかもタダで。それを知ってから店舗に行けば、仕上がりの良し悪しも自分で判断できるようになる。というわけで、ここからが今日の本題です。
けんぞう式・0円オーダーメイド枕(タオルロール)の作り方
けんぞう先生私が施術の現場で一番おすすめしているのが、バスタオルを巻いて作る「タオルロール枕」です。正直に言うと、これを教えるとお店の枕が売れなくなりそうで怖いくらいなんですが(笑)、それでも伝えます。高さも、硬さも、自分の首の長さ・後頭部や背中の形・マットレスの硬さに合わせて、その都度作り直せる。これが本当の意味でのオーダーメイドだからです。
みなみタオルって、前に教わった「平らに重ねる」やつですか?
けんぞう先生いい記憶力ですね。あれは「自分に合う高さを知るための実験」でした。今日のロール枕は、その先。毎晩使う本番の枕です。作り方はこうです。
タオルロール枕の作り方(4ステップ)
- バスタオルやフェイスタオルを1枚用意する(何でもOK。お好みで。「ふわっと感や肌触りを追求するなら今治タオル」など)
- 端からくるくると巻いてロールを作る——ここが最大のポイント。きつく巻けば硬い枕に、ゆるく巻けば柔らかい枕になる。巻きの強さ=硬さの調整ダイヤルです
- ロールの両端をヘアゴムで留める(芯が崩れないための固定。なくても大丈夫)
- 外側にもう1枚タオルを巻いて、高さを微調整する(全部巻かず半分だけ巻いて薄く足す、といった調整も可)
(参考)タオルにこだわりたい方向けの今治タオルの例です。もちろん、家にあるタオルで十分です。
リンク
みなみ巻く強さで硬さが変わるの、目からウロコです…! これ、どう使うんですか?
けんぞう先生首の下のすき間に入れて、肩の方にぐっと寄せる。ここがポイントです。頭を乗せる台ではなく、首のカーブを下から支える存在だと思ってください。そして高さは、必ず低めからスタート。最初から高くすると頭に血が昇るような感覚になりやすいので、低めから始めて、少しずつ自分の高さを見つけてください。
みなみ合ってるかどうかは、どこで判断すれば?
けんぞう先生2つです。ひとつは素直に「寝やすいかどうか」。もうひとつは、立っている時の自然な姿勢——足首・ひざ・股関節・肩・耳、この5つのポイントがまっすぐ揃った状態が、横になってもそのまま保てているか。これは枕なしの記事や高さ実験の記事でお話しした基準と同じです。
けんぞう先生あとこれは仰向けで寝るための枕ですが、寝返りも大事です。一晩まったく動かないと筋肉が固まりますから、寝返りを妨げない高さ・硬さに調整されているかも「寝やすさ」の中で感じてみてください。
みなみお手入れはどうすれば…? タオルだと洗濯が気になります。
けんぞう先生そこがロール式の隠れた長所です。外巻きのタオルは毎日、または裏表を使って2日に1回交換。肌に触れる部分だけ清潔に回せる。芯のロールは週1回の洗濯、といった具合にお好みで。市販の枕は本体を洗えないものが多いので、丸ごと洗える気楽さはタオルならではです。
タオルロールの限界と、市販品が向く人
みなみもう、これでいい気がしてきました(笑)。市販の枕、要ります…?
けんぞう先生正直、理屈の上ではタオルロールが最強だと私は思っています。ただ、万人向けかというと、そうではない。限界も正直に言います。
- 毎晩が「手動」:巻き直し・微調整・タオル交換。この一手間を「自分の身体と向き合う時間」と思えるか、「面倒」と感じるかで向き不向きが分かれます
- 形の維持は自分の腕次第:巻きが甘いと夜中にゆるみます。慣れるまでは試行錯誤が要ります
- 見た目と気分:寝室のインテリアとしての満足感は、正直ありません(笑)
けんぞう先生この「毎晩の手間」を仕組みで解決したい人向けの選択肢が、高さが自動的に馴染むタイプの既製枕です。ひとつ例を挙げると、ブルーブラッドの3D体感ピローという枕があります。
ブルーブラッド 3D体感ピロー
- ジェルとやわらかいウレタンを混ぜた独自素材
- 沈み込んで頭の形に合わせつつ、押し返して高さを保つ設計
- 本体は洗濯不可(カバーのみ洗濯可)
スタンダード:8,980円(税込・執筆時点)
けんぞう先生ジェルとやわらかいウレタンを混ぜた独自素材で、メーカーいわく「柔軟性と復元力」を併せ持つ、つまり沈み込んで頭の形に合わせつつ、押し返して高さを保つという設計です。価格はスタンダードなもので8,980円(税込・執筆時点)。「まるでオーダーメイド」という売り文句は、素材が使う人に合わせて形を変える、という意味ですね。
みなみ3万円と0円の、ちょうど間くらいなんですね。
けんぞう先生そうです。ただしこれも正直に。本体は洗濯できません(水分が抜けにくい素材のため。洗えるのはカバーのみ)。丸洗いの気楽さではタオルに負けます。また「使う人に合わせて変化する」といっても、素材の性質の範囲内での話。極端に合わない高さのベースを選べば合いません。だからこそ、買う前にタオルで自分の高さを知っておくことが、結局どの選択肢でも効いてくるんです。
3つの選択肢を並べて比較
けんぞう先生まとめとして、3つを表で並べます。
| 店舗型オーダーメイド | けんぞう式タオルロール | 調整系の既製枕(例:ブルーブラッド) | |
|---|---|---|---|
| 価格の目安 | 約3万円 | 0円 | 数千円〜1万円前後 |
| 身体の変化への対応 | 店舗での再調整(保証期間内) | その場で巻き直し | 素材の範囲内で追従 |
| 手間 | 店舗に通う | 毎晩の調整・交換 | ほぼなし |
| 洗濯 | 商品による | 丸ごと洗える | 本体不可・カバーのみ(例の商品の場合) |
| 向いている人 | 通える人・任せたい人 | 自分の身体と向き合いたい人 | 手間なく毎日同じ寝心地が欲しい人 |
みなみこうして見ると、「どれが一番いい」じゃなくて、生活スタイルで選ぶものなんですね。
けんぞう先生その通りです。そしてどれを選ぶにしても、順番だけは同じ。まず自分の身体の今を知る。それから道具を選ぶ。枕は解決策ではなく、あなたの身体に合わせる道具ですから。
あわせて読みたい
▶ ブルーブラッド枕はどんな人に合う?柔らかい枕は「首の状態を映す鏡」という話
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まとめ
- 店舗型オーダーメイドは「測った日の身体」に合わせた枕。保証=調整に通える権利が本体。通える人には良い仕組み
- 身体が大きく変わっている最中(産後など)は、変化が落ち着いてから測る方が3万円が活きる
- けんぞう式タオルロールは0円のオーダーメイド。巻きの強さで硬さ、外巻きで高さを調整。首の下に入れて肩へ寄せ、低めからスタート
- 判定基準は「寝やすさ」と「立ち姿勢がそのまま保てているか」。寝返りのしやすさも忘れずに
- 毎晩の手間を仕組みで省きたい人には、高さが馴染む調整系の既製枕という中間の選択肢もある
- どれを選んでも、順番は「身体を知る→道具を選ぶ」
みなみ今夜はまず、バスタオルを巻くところから始めます。3万円の話を聞きに来て、0円の答えを持って帰ることになるとは(笑)。
けんぞう先生それがこのサイトらしさということで(笑)。合う高さが見つかって、それでも道具を新調したくなったら、選び方の記事も参考にしてください。
最後に、要点だけもう一度
- オーダーメイド枕は「測った日の身体」に合わせた枕になる
- まず0円のタオル枕で自分の高さを知るのが失敗しない順番
- そのうえで欲しくなったら、店舗型・既製品を比較して選べばいい
▶ ブルーブラッド枕はどんな人に合う?柔らかい枕は「首の状態を映す鏡」という話
▶ タオル枕の作り方。整体師が教える「首に合う高さ」の見つけ方
※首の強い痛み・手や腕のしびれがある場合は、枕の調整より先に医療機関への相談を優先してください。
このサイトでは、寝具や表面的な対処だけでなく、身体の土台から不調と睡眠を考えるヒントをお届けしています。「枕は選択肢。身体を整えた上で、自分に合ったものを選ぶ」——3万円でも0円でも、その順番だけは変わりません。
執筆・監修:けんぞう先生(整体師/施術歴23年・延べ4万5千人)


