[#9]肩こりに悩む人の枕の選び方|高さ・硬さ・寝方タイプ別に整体師が解説
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枕を選ぶ前に、ひとつだけ知っておいてほしいこと
▶ ブルーブラッド枕はどんな人に合う?柔らかい枕は「首の状態を映す鏡」という話
▶ 枕を3回変えても首こり・肩こりが戻る人へ|整体師が話す「枕の前に見る身体側」
▶ 朝起きると首や肩が痛いのはなぜ?寝姿勢と寝返りから整体師が解説
▶ ブレインスリープ ピローは硬い?へたる?「反発で支える枕」の正しい見極め方
▶ 温める枕は何がいいのか。首と肩がホッとする枕PLUSを整体師の視点で見てみた
▶ Dr.Bones Pillowは3万円の価値がある?整体師が構造から見た正直な話
失敗しにくい枕選び、見るのは4つだけ
①高さ:いちばん大事で、いちばん個人差が大きい
高さが合っていないとき、身体に何が起きるか——少しだけ具体的にお話ししておきます。高すぎる枕はあごが引けた姿勢になり、首の前側が詰まります。巻き肩を助長する方向にも働きやすい。逆に低すぎる枕は頭が沈んで首が反りすぎ、首の後ろの筋肉が一晩じゅう緊張した状態になりやすい。どちらも朝の首こり・肩こりにつながりやすいので、「高さの範囲」を見つけることが最優先なんです。
②硬さ・素材:頭が「沈みすぎない」ことが基準
ひとつ気をつけたいのは、低反発枕は沈み込んだあとの高さが「実際の支え高さ」になるということ。パッケージに書いてある高さと、実際に頭を乗せたときの高さは違います。沈み込みが深すぎると首の下のすき間が埋まらず、首のカーブを支えられないまま一晩を過ごすことになります。「低反発枕にしたら肩こりが悪化した」という声がありますが、多くはこの沈み込みによる支え不足が原因です。
また、低反発ウレタンは使い続けるうちに、数ヶ月〜数年のスパンでへたりや沈み込みの変化が出てくることがあります。「最初は良かったのに、いつの間にか合わなくなった」という場合は、枕の劣化も疑ってみてください。
③寝返りのしやすさ:枕の「幅」と「面のフラットさ」
④調整・お試しの仕組み:買った後に「直せる」か
もうひとつ。新しい枕に替えた直後、しばらく違和感が出ることがあります。枕選びが合っていない場合はもちろんですが、合っている枕でも、変化そのものに慣れるまで時間がかかる方はいます。数日で判断せず、1〜2週間は様子を見るのがおすすめです。
寝方タイプ別・枕選びの考え方
仰向けが多い人:首のカーブを支える、低め〜中くらいの高さが目安。仰向けは骨格に負担がかかりにくい姿勢なので、まずここを快適にできる枕を基準に選ぶのがおすすめです。
横向きが多い人:肩の厚みのぶん、仰向けよりも高さが必要です。首のラインが背骨とまっすぐにつながる高さが目安。低い枕で横向きになると、首が下に折れて肩まわりに負担が集中しやすくなります。
うつ伏せが多い人:首を大きくひねった状態が続くため、首や肩には負担がかかりやすい寝方です。枕で解決しようとするより、仰向けや横向きで眠りに入りやすい身体の状態づくり(後半で紹介します)から始めるのがおすすめです。
ストレートネック傾向の人の枕選び
スマホやパソコンを長時間使う方に多いストレートネック。首の前弯カーブが浅くなっているため、一般的な枕だと「しっくりこない」「どの枕でも首が浮く」と感じやすい傾向があります。
ストレートネック傾向の方が枕を選ぶときは、低め〜中くらいの高さで、首元がしっかり支えられる形状のものを基準にしてみてください。タオル枕で「首の下に当てる高さ」を先に確かめてから選ぶと、失敗しにくくなります。
「枕なし」という選択について
「枕をやめたら首が楽になった」という声もあります。実際、枕なしが合う人もいますが、合わない人もいます。首のカーブの深さや体格によって結論が変わるため、ここで「枕は必要です/不要です」とは言い切れません。気になる方は、枕なしが合う人・合わない人の条件を詳しく整理した記事を参考にしてみてください。
タイプ別・整体師が選んだ枕4選
①高さで悩む人に:ニトリ「高さが10ヵ所調整できる枕(パイプ)」
向いている人
- 自分に合う高さがまだ分かっていない人
- 体格や寝方が変わりやすい時期の人(産後など)
- まずは5,000円前後で枕選びを始めたい人
向いていない人
- 調整の手間をかけたくない人(最初の数週間は微調整の試行錯誤があります)
- パイプ素材の触感や音が苦手な人
価格の目安:4,990円(税込)
②横向き寝が多い人に:西川「睡眠博士 横寝サポートまくら」
向いている人
- 横向きで眠りに入ることが多い人
- 肩幅がしっかりあって、普通の枕だと横向き時に低く感じる人
- 買った後も高さを微調整したい人
向いていない人
- ほぼ仰向けで寝る人(サイドの高さを持て余します)
- フラットな面で自由に寝返りしたい人
- パイプ素材の触感や音が苦手な人
価格の目安:5,000円台(税込)※高め・低めの2タイプ
③まず手頃に試したい人に:ニトリ「ホテルスタイル枕(Nホテル3 スタンダード)」
向いている人
- 柔らかめの感触が好きな人
- とにかく低予算で今の枕から変えてみたい人
向いていない人
- しっかりした支えや高さの安定感がほしい人(柔らかいぶん、頭が沈みやすい傾向があります)
- 細かい高さ調整をしたい人
価格の目安:1,990円前後(税込)
④本格的に投資したい人に:ブレインスリープ ピロー(STANDARD)
向いている人
- 通気性と清潔さを重視する人(暑がり・汗をかきやすい人)
- 長く使う前提で、枕にしっかり投資したい人
- カバー素材を好みで選びたい人(3種類から選べます)
向いていない人
- 細かく高さを微調整したい人(サイズは3展開ですが、購入後の調整は首元のみ・2段階と幅が狭めです。高さで悩みが深い人は①の調整式が向いています)
- 予算を1万円以内に抑えたい人
価格の目安:33,000円(税込・オーガニックスリープカバー付き/送料無料)
枕を替える前に、今夜からできる「身体側」のケア
その1:布団に入ったら「けんぞう式深呼吸」。鼻から深く吸って、一気に脱力しながら完全に吐き切る。これを数回くり返すと、身体がお休みモードに切り替わりやすい状態をつくれます。詳しいやり方は仰向けで寝れない人のための記事で紹介しています。
その2:日中の姿勢をこまめにリセット。座りっぱなしで背中が丸くなる時間が長いほど、夜の首まわりはこわばりやすくなります。1時間に1回立ち上がって、胸を開いて深呼吸するだけでも違いますよ。
まとめ:枕は「身体を整えた上で選ぶ」道具
- 枕は不調をどうにかしてくれる道具ではなく、正しい骨格で眠りに入るための「環境」
- 選ぶときは「高さ・硬さ・寝返りやすさ・買った後に直せるか」の4つだけ見る
- 寝方タイプ(仰向け/横向き)で、合う高さと形は変わる
- 高さで悩むなら調整式(①)、横向き派は専用設計(②)、低予算なら入口として(③)、長く使う本格投資なら(④)
- どの枕を選んでも、身体側のケアと両輪で
最後に、要点だけもう一度
- 枕選びでいちばん大事なのは素材やブランドより「自分に合う高さ」
- 迷ったら、まず0円のタオル枕で自分の首の感覚を確かめる
- そのうえで、寝方タイプ(仰向け/横向き)に合わせて選ぶ
▶ タオル枕の作り方。整体師が教える「首に合う高さ」の見つけ方
▶ ブルーブラッド枕はどんな人に合う?柔らかい枕は「首の状態を映す鏡」という話
▶ オーダーメイド枕はアリ?3万円の店舗型と「0円で作れるタオル枕」を整体師が本音比較
よくある質問(FAQ)
Q1. 枕が合っていないと、どんな症状が出ますか?
首こり・肩こりだけでなく、頭痛や背中の張り、食いしばり、眠りが浅いといった不調につながることがあります。首まわりの緊張が慢性化すると、いろんな方向に影響が出やすくなります。ただし、しびれや強い頭痛がある場合は枕の問題ではない可能性があるため、医療機関で一度診てもらうのが安心です。
Q2. 枕の高さが合わないと頭痛や肩こりになりますか?
なりやすくなります。高すぎるとあごが引けて首の前側が詰まり、低すぎると首が反りすぎて後ろ側の筋肉が緊張しやすくなります。どちらも首肩まわりの負担が増えるため、朝の頭痛や肩こりにつながりやすい状態です。まずはタオル枕で、自分に合う高さの範囲を確かめてみてください。
Q3. 枕が合わないといびきをかきやすくなりますか?
枕が高すぎてあごが引けると、舌の付け根が気道側に落ち込みやすくなり、いびきにつながる可能性があります。ただし、いびきが強い場合や、睡眠中に呼吸が止まると指摘されたことがある場合は、耳鼻咽喉科や睡眠外来で相談してください。
Q4. 合わないと感じたとき、まず何をすればいいですか?
いきなり買い替えるよりも、まずタオル枕で「自分の首に合う高さ」を確かめてみるのがおすすめです。バスタオルを折りたたんで首の下に当て、高さを少しずつ変えてみてください。合う高さの目安が分かると、次の枕選びで失敗しにくくなります。
Q5. 低反発と高反発、結局どちらを選べばいいですか?
優劣ではなく、体格と寝姿勢で向くタイプが違います。低反発は頭の形になじんでフィットするため、体重が軽めの方や横向き寝が多い方に合いやすい傾向があります。高反発は押し返す力があり寝返りがしやすいため、体格がしっかりした方や仰向け寝がメインの方に向いていることが多いです。迷ったら、タオル枕で自分の首に合う高さを確かめてから、その高さに近い枕を選ぶのが近道です。
強い痛みやしびれがある場合、症状がどんどん強くなっている場合は、まず医療機関での検査を優先してください。
検査で異常なしと言われたのに不調が続く方、そこからが当サイトの領域の出番です。あきらめる必要はありません。
身体の土台を整えて、自分に合った環境を選ぶ。小さな積み重ねが、朝の身体を変えていきます。
執筆・監修:けんぞう先生(整体師/施術歴13年・延べ2万7千人以上)
※この記事の内容は一般的な情報提供であり、診断や治療の代わりにはなりません。


